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FM Towns: Free Software Collection 4
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FM Towns Free Software Collection 4 - Disc 1.iso
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play.doc
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Text File
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1991-10-18
|
13KB
|
379 lines
==================================================================
system“Pride”
Super Thechnical Multi Text Sound Tool
High-EUP active tool
HEat version.1.01f
(c) Copyright 1990,1991 -- TaroPYON
======================================================================
**********************************************************************
トライ・マニュアル 「音楽編」
**********************************************************************
ここでは,HEatのサウンド機能の使い方をトライマニュアルとして実際の操
作方法を中心に説明いたします。
具体的にはMML によって記述されたソースファイルの入力・作成から,HE38
6 でのコンパイル,HEPLAYでの演奏までを順に説明いたします。
なお,フロッピィディスクの容量の都合でサンプルデータや音色まで収録で
きませんでしたので,フリーウェアコレクション3に収録されているデータを
使用することにします。
フリーウェアコレクション3を用意した上でお読みください。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆
☆ 準備
☆
● 用意するもの
まず,サンプルのMML ソースファイルを作成する必要があります。
といっても0から入力していたら大変なことになりますので,ここは自分で
入力したつもりで,フリーウェアコレクション3からコピーしてくることにし
ます。
CD-ROMには書き込みができないので,フロッピィディスクかハードディスク
にファイルをコピーしなければなりません。
ここでは,Bドライブのフロッピィディスクにコピーするものとして説明を
進めていきます。
フロッピィベースだと,以下のような構成になります。
Aドライブ: HEatのシステムが入ったフロッピィディスク
Bドライブ: 音楽演奏のための作業用フロッピィディスク
ということで,当然の事ですがBドライブには十分に空きのあるフォーマッ
ト済のフロッピィディスクを入れて,HEatを起動してください。
HEatが起動したら,最初にこのファイル(PLAY.DOC)を読み込んでしまいま
しょう。これなら説明を見ながら操作ができるってもんです。
フリーウェアコレクション3のCD-ROMを忘れずにセットしてください。
● 作業用ディレクトリの作成
まずは,作業のためのディレクトリを作ることにします。
[CTRL]+[PF2]キーを押して([CTRL]キーと[PF2]キーを同時に押すというこ
とです)コンソールを起動してください(コンソールからテキスト編集に戻る
ときは[ESC]キーを押してください)。
次のようにコマンドを実行してください。
(1) カレントドライブをBドライブに変更する
---------------------------------
B:
---------------------------------
(2) <MUSIC>というディレクトリを作成する
---------------------------------
MKDIR \MUSIC
---------------------------------
これで,Bドライブに<\MUSIC>というディレクトリができました。
・ファイルの複写
そしたら,今度はCD-ROMからファイルをコピーしてきます。
ちょっと長いので,慎重に入力してください。
---------------------------------------------------
COPY Q:\TOWNS_OS\TAROPYON\MUSIC\COMP09\*.* B:\MUSIC
---------------------------------------------------
といいながら,実は入力しなくても実行できる「技」があります。
カーソルをこのテキストの上の「COPY Q:… 」の先頭の'C'に位置に持って
いって,[PF2]キーで<MENU-2>を出して,[E]キーで「Exec line 現在行を実行
」を実行してください。
ほ~ら,自動的にコピーされてしまいました。
ついでに,音色データファイルもコピーしましょう。
----------------------------------------------------
COPY Q:\TOWNS_OS\TAROPYON\MUSIC\FMTONE2.FMB B:\MUSIC
----------------------------------------------------
----------------------------------------------------
COPY Q:\TOWNS_OS\TAROPYON\MUSIC\ENSAM08.PMB B:\MUSIC
----------------------------------------------------
このコピーもカーソルを「COPY … 」の先頭に合わせて[PF2]/[E]キーの「
Exec line 現在行を実行」を実行すれば大丈夫です。
さて,これでBドライブの<MUSIC> ディレクトリは次のようにファイルが準
備されたはずです。
-----------------------
COMP09 H
CP09_A MML
CP09_B MML
CP09_C MML
CP09_D MML
CP09_E MML
CP09_F MML
CP09_G MML
CP09_H MML
JEWELRY MML
FMTONE2 FMB
ENSAM08 PMB
-----------------------
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆
☆ MMLの入力とコンパイル
☆
● MMLの入力
それでは,音楽演奏データの「元」となるMML ソースを作成してみましょう。
といっても,本当に入力する必要はありません(フリーウェアコレクション
3のファイルを流用するのですから)。
テキスト編集モードで,[PF1] キーを押して<MENU-1>を呼び出してください。
ここで[N] キーを押して,「New file open 新しいファイルを編集 」を選
択・実行してください。そしてファイルセレクタが起動したらBドライブの,
“JEWELRY.MML”
というファイルを選択します。
これでJEWELRY.MML が編集状態になったはずです。
実際に自分で曲を作るときはこのJEWELRY.MML みたいなのを自分で打ち込ん
で作ることになります。
● MMLのコンパイル
さて,HEatの場合MML そのままでは演奏できません。MML からEUPHONY 形式
と呼ばれる音楽演奏データファイルを作成しなければなりません。
このMML からEUPHONY 形式の音楽演奏データファイルを作成するのが,HE38
6 です。
HEatはこのMML コンパイラHE386 が内蔵されていますから,操作は簡単です。
まず,JEWELRY.MML をカレントウィンドゥにして(編集可能な状態にして)
[PF4] /[M] キーで<MENU-4>から「MML compile MML コンパイラ 」を選択・
実行してください。
画面は白色のバックとなったコンソールウィンドゥに切り替わり「386|High
-EUP Compiler 」と表示されたメニュー(ダイアログ)が呼び出されたはずで
す。
このメニューの1番目と2番目の項目をチェックしてください。
---------------------------------
Source : B:\MUSIC\JEWELRY.MML
Euphony: B:\MUSIC\JEWELRY.EUP
---------------------------------
となっているでしょうか?
これは,“B:\MUSIC\JEWELRY.MML”を入力して“B:\MUSIC\JEWELRY.EUP”を
作成するという意味です。
ちゃんとこの通りになっていたら,[C] キーを押してコンパイルを開始して
ください。
コンソールになにやらメッセージが表示されて,コンパイル作業に入るハズ
です。
そして,
「***** Compile completed *****」
と表示されたらコンパイルは無事終了です。
[ESC] キーを押してテキスト編集にもどってください。
※ ここではJEWELRY.MML だけ編集してコンパイルしましたが,実際の曲デ
ータはJEWELRY.MML だけではなく,COMP09.HやCP09_A.MMLなどのファイル
に分割されています(コンパイル時に自動的に読み込まれる)。
よってコンパイル時にはこれらのファイルがすべて必要です。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆
☆ HEPLAYによる演奏
☆
● BGMの設定
最後はいよいよHEPLAYによる演奏ですが,HEatに内蔵のHEPLAYはBGM に登録
したものを演奏するようになっています。
そこでまずBGM メニューで演奏ファイルを登録します。
テキスト編集から,[PF4]/[B]キーで<MENU-4>からBGM メニューを呼び出し
てください。
BGM メニューが起動されたら,[M] キーを押して「BGM Schedule set」を選
択・実行してください。「BGM SETUP 」と表示されたダイアログが表示される
はずです。どこでもいいから,登録したい場所を選択してください(カーソル
キーで選んで[リターン]キーを押すか,マウスで左クリックしてください)。
そうすると,ファイルセレクタが起動されます。Bドライブに先程HE386 で
作った“JEWELRY.EUP” があるハズですので,これを選択してください。
はい,これでBGM の設定は終わります。
[ESC] キーか,マウスの右ボタンを押して,テキスト編集まで戻ってくださ
い(本当はBGM メニューからでもHEPLAYは呼び出せるのですが,そうするとメ
モリを消費しますので…)。
● HEPLAYの表示タイプ
HEat内蔵のHEPLAYは,表示タイプを切り換えることができます。
HEPLAYの表示タイプはマクロで設定しているので,論理的には何種類でも増
やすことができるのですが,とりあえず5種類用意しています。
表示タイプの切り換えは,テキスト編集から[SHIFT]+[PF5]で<設定メニュ
ー2> を呼び出して行ってください。
設定メニュー2で[H] キーおすと表示タイプは順に切り替わります。
[デフォルト] 最初から設定されている表示タイプ。
32トラック構成ですべてのトラックを表示できる。
[タイプ1] 表示内容は[デフォルト]と同じ。配置を変えている。
[タイプ2] 16トラック構成。1~16までの半分のトラックしか表示
できないが,内蔵音源では最大14音なのでこれでも問題な
い。
[デフォルト],[タイプ1]と違い,マジカルサウンド・
プレイヤ・タイプの音程表示が可能。
[タイプ3] 表示内容は[タイプ2]と同じ。旧HEPLAY(ver.1.05)に
似たような配置に変えてある。
[カラオケ用] カラオケ用表示タイプ。
カラオケ表示を行うと処理速度が低下するので,演奏パ
ラメータの表示をなくしたもの。
● HEPLAYの起動
さて,やっとHEPLAYによる演奏です。
テキスト編集から,[PF4]/[H]キーで<MENU-4>からHEPLAYを起動してくださ
い。
画面は,ちょっと青みがかったグレーのバック切り替わったはずです。
ここで,[PF7] キーの「PLAY」を選択します。
すると,BGM を登録したときと同じようなリストが表示されますので,先程
登録したJEWELRY.EUP を選択してください。
これで,JEWELRY.EUP が演奏されるはずです。
● HEPLAYの終了
演奏を止めて,テキスト編集に戻るときは,[PF10]キーの「EXIT」を選択す
るか,マウスの両方のボタンを同時に押してください。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆
☆ カラオケ対応について,
☆
旧HEPLAY(ver.1.05)には演奏に合わせて歌詞が表示できるカラオケ機能が
ありました(このカラオケデータは拡張子“.KOK”を持つファイルで指定する
ことから『KOK 形式カラオケデータ』と呼びます)
HEat内蔵のHEPLAYにもカラオケ機能はありますが,KOK 形式とはまったく互
換性がありません。KOK ファイルによるカラオケはサポートしていないという
ことです。
HEat内蔵のHEPLAYでは,ファイル名に拡張子“.CFG”を持つ『カラオケ・コ
ンフィグファイル』によってカラオケデータを記述します。
このカラオケ・コンフィグファイルはKOK 形式のようにお手軽・簡単には作
れません。HEatではマクロでカラオケを書かなければなりませんので,マクロ
の知識が必要です。
このカラオケ・コンフィグファイルとマクロの説明は,別の機会に行うこと
にして,取り合えずサンプルを用意しましたので,ご覧ください。
曲は,今までの例で取り上げたJEWELRY.EUP を使います。
収録ファイルの中に“JEWELRY.CFG” というファイルがあるはずです。これ
がJEWELRY.EUP 用のカラオケ・コンフィグファイルです。
このファイルをJEWELRY.EUP と同じディレクトリに置いて,HEPLAYで演奏し
てみてください。
● カラオケ演奏時の注意点
HEat内蔵HEPLAYのカラオケは非常に無茶な方法で実現していますので,カラ
オケ演奏中は「聴くだけ」にしてパラメータの変更などは一切しないでくださ
い。
カラオケ中に余計なことすると,画面が崩れたりします。
HEPLAY表示タイプはなるべく[カラオケ用]で演奏してください。
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☆
☆ 注意・補足
☆
ここでは,HEPLAYによる演奏に関して一般的な注意・補足事項を上げておき
ます。
● 音色データファイルについて,
内蔵音源で演奏される曲は,かならず『音色データファイル』が必要です(
JEWELRY.EUP の場合は,FMTONE2.FMB とENSAM08.PMB がこれにあたります)。
必要な音色データファイルを用意したうえで演奏させてください。
音色はEUPHONY 形式の音楽演奏データファイルと同じディレクトリに置いて
ください。ハードディスクからTownsOS を起動している方は,環境変数に音色
データファイルを置いているディレクトリを指定することが可能です。
環境変数で指定する場合は次のようにしてくたさい。
-------------------------
SET FMINST=E:\EUP\FM
SET PCMINST=E:\EUP\PCM
-------------------------
環境変数FMINSTがFM音源用の音色データファイル(拡張子“.FMB”),環境
変数PCMINST がPCM 音源用の音色データファイル(拡張子“.PMB”)を,それ
ぞれ格納されているディレクトリを指定するものです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆
☆ HEPLAY操作一覧
☆
● PFキー
[T.MON] 音色名モニタ
トラック表示に音色名を表示する
[PAUSE] 演奏の一時停止
[BACK] 前の曲を演奏する
[PLAY] 演奏する曲を選択
[STOP] 演奏を中止する
[NEXT] 次の曲を演奏する
[EXIT] HEPLAYを終了する
● トラックパーツ
[PLAY]/[MUTE] 指定トラックの演奏をミュートする
[PORT] 演奏出力ポート,MIDIチャンネルの変更
[PROG] プログラムチェンジ
[VEL] ベロシティ・オフセット指定
[PAN] パンポット変更
[PITCH] ピッチベンド変更
[CTRL] メイン・ボリューム,エクスプレッション,モジュレ
ーションデプスの変更
● キーボード
[01]~[32] 指定トラック音程表示のON/OFF
● インフォメーション・パネル
MEASURE の水色の数値部分
演奏小節指定
TEMPO の数値部分
演奏テンポ指定
● マジカル・サウンド・プレイヤ
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