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Text File  |  1991-10-18  |  13KB  |  379 lines

  1. ==================================================================
  2.                   system“Pride”
  3.              Super Thechnical Multi Text Sound Tool
  4.                      High-EUP active tool
  5.                            HEat                    version.1.01f
  6.  
  7.  
  8.                (c) Copyright 1990,1991 -- TaroPYON
  9. ======================================================================
  10.  
  11. **********************************************************************
  12.  
  13.                  トライ・マニュアル 「音楽編」
  14.  
  15. **********************************************************************
  16.  
  17.  ここでは,HEatのサウンド機能の使い方をトライマニュアルとして実際の操
  18. 作方法を中心に説明いたします。
  19.  具体的にはMML によって記述されたソースファイルの入力・作成から,HE38
  20. 6 でのコンパイル,HEPLAYでの演奏までを順に説明いたします。
  21.  なお,フロッピィディスクの容量の都合でサンプルデータや音色まで収録で
  22. きませんでしたので,フリーウェアコレクション3に収録されているデータを
  23. 使用することにします。
  24.  フリーウェアコレクション3を用意した上でお読みください。
  25.  
  26.  
  27.   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  28.   ☆
  29.   ☆  準備
  30.   ☆
  31.  
  32.   ●  用意するもの
  33.  
  34.  まず,サンプルのMML ソースファイルを作成する必要があります。
  35.  といっても0から入力していたら大変なことになりますので,ここは自分で
  36. 入力したつもりで,フリーウェアコレクション3からコピーしてくることにし
  37. ます。
  38.  CD-ROMには書き込みができないので,フロッピィディスクかハードディスク
  39. にファイルをコピーしなければなりません。
  40.  ここでは,Bドライブのフロッピィディスクにコピーするものとして説明を
  41. 進めていきます。
  42.  フロッピィベースだと,以下のような構成になります。
  43.  
  44.   Aドライブ:  HEatのシステムが入ったフロッピィディスク
  45.   Bドライブ:  音楽演奏のための作業用フロッピィディスク
  46.  
  47.  ということで,当然の事ですがBドライブには十分に空きのあるフォーマッ
  48. ト済のフロッピィディスクを入れて,HEatを起動してください。
  49.  
  50.  
  51.  HEatが起動したら,最初にこのファイル(PLAY.DOC)を読み込んでしまいま
  52. しょう。これなら説明を見ながら操作ができるってもんです。
  53.  フリーウェアコレクション3のCD-ROMを忘れずにセットしてください。
  54.  
  55.  
  56.   ●  作業用ディレクトリの作成
  57.  
  58.  まずは,作業のためのディレクトリを作ることにします。
  59.  
  60.  [CTRL]+[PF2]キーを押して([CTRL]キーと[PF2]キーを同時に押すというこ
  61. とです)コンソールを起動してください(コンソールからテキスト編集に戻る
  62. ときは[ESC]キーを押してください)。
  63.  次のようにコマンドを実行してください。
  64.  
  65.         (1) カレントドライブをBドライブに変更する
  66.         ---------------------------------
  67.         B:                               
  68.         ---------------------------------
  69.  
  70.         (2) <MUSIC>というディレクトリを作成する
  71.         ---------------------------------
  72.         MKDIR \MUSIC                               
  73.         ---------------------------------
  74.  
  75.  これで,Bドライブに<\MUSIC>というディレクトリができました。
  76.  
  77.  
  78.   ・ファイルの複写
  79.  
  80.  そしたら,今度はCD-ROMからファイルをコピーしてきます。
  81.  ちょっと長いので,慎重に入力してください。
  82.  
  83.       ---------------------------------------------------
  84.       COPY Q:\TOWNS_OS\TAROPYON\MUSIC\COMP09\*.* B:\MUSIC
  85.       ---------------------------------------------------
  86.  
  87.  といいながら,実は入力しなくても実行できる「技」があります。
  88.  カーソルをこのテキストの上の「COPY Q:… 」の先頭の'C'に位置に持って
  89. いって,[PF2]キーで<MENU-2>を出して,[E]キーで「Exec line 現在行を実行
  90. 」を実行してください。
  91.  ほ~ら,自動的にコピーされてしまいました。
  92.  
  93.  ついでに,音色データファイルもコピーしましょう。
  94.  
  95.       ----------------------------------------------------
  96.       COPY Q:\TOWNS_OS\TAROPYON\MUSIC\FMTONE2.FMB B:\MUSIC
  97.       ----------------------------------------------------
  98.       ----------------------------------------------------
  99.       COPY Q:\TOWNS_OS\TAROPYON\MUSIC\ENSAM08.PMB B:\MUSIC
  100.       ----------------------------------------------------
  101.  
  102.  このコピーもカーソルを「COPY … 」の先頭に合わせて[PF2]/[E]キーの「
  103. Exec line 現在行を実行」を実行すれば大丈夫です。
  104.  
  105.  さて,これでBドライブの<MUSIC> ディレクトリは次のようにファイルが準
  106. 備されたはずです。
  107.  
  108.     -----------------------
  109.         COMP09   H  
  110.         CP09_A   MML
  111.         CP09_B   MML
  112.         CP09_C   MML
  113.         CP09_D   MML
  114.         CP09_E   MML
  115.         CP09_F   MML
  116.         CP09_G   MML
  117.         CP09_H   MML
  118.         JEWELRY  MML
  119.         FMTONE2  FMB
  120.         ENSAM08  PMB
  121.     -----------------------
  122.  
  123.   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  124.   ☆
  125.   ☆  MMLの入力とコンパイル
  126.   ☆
  127.  
  128.   ●  MMLの入力
  129.  
  130.  それでは,音楽演奏データの「元」となるMML ソースを作成してみましょう。
  131.  といっても,本当に入力する必要はありません(フリーウェアコレクション
  132. 3のファイルを流用するのですから)。
  133.  テキスト編集モードで,[PF1] キーを押して<MENU-1>を呼び出してください。
  134.  ここで[N] キーを押して,「New file open  新しいファイルを編集 」を選
  135. 択・実行してください。そしてファイルセレクタが起動したらBドライブの,
  136.         “JEWELRY.MML”
  137.  というファイルを選択します。
  138.  
  139.  これでJEWELRY.MML が編集状態になったはずです。
  140.  実際に自分で曲を作るときはこのJEWELRY.MML みたいなのを自分で打ち込ん
  141. で作ることになります。
  142.  
  143.  
  144.   ●  MMLのコンパイル
  145.  
  146.  さて,HEatの場合MML そのままでは演奏できません。MML からEUPHONY 形式
  147. と呼ばれる音楽演奏データファイルを作成しなければなりません。
  148.  このMML からEUPHONY 形式の音楽演奏データファイルを作成するのが,HE38
  149. 6 です。
  150.  HEatはこのMML コンパイラHE386 が内蔵されていますから,操作は簡単です。
  151.  
  152.  まず,JEWELRY.MML をカレントウィンドゥにして(編集可能な状態にして)
  153. [PF4] /[M] キーで<MENU-4>から「MML compile  MML コンパイラ 」を選択・
  154. 実行してください。
  155.  画面は白色のバックとなったコンソールウィンドゥに切り替わり「386|High
  156. -EUP Compiler 」と表示されたメニュー(ダイアログ)が呼び出されたはずで
  157. す。
  158.  このメニューの1番目と2番目の項目をチェックしてください。
  159.       ---------------------------------
  160.         Source : B:\MUSIC\JEWELRY.MML
  161.         Euphony: B:\MUSIC\JEWELRY.EUP
  162.       ---------------------------------
  163. となっているでしょうか?
  164.  これは,“B:\MUSIC\JEWELRY.MML”を入力して“B:\MUSIC\JEWELRY.EUP”を
  165. 作成するという意味です。
  166.  ちゃんとこの通りになっていたら,[C] キーを押してコンパイルを開始して
  167. ください。
  168.  コンソールになにやらメッセージが表示されて,コンパイル作業に入るハズ
  169. です。
  170.  そして,
  171.  
  172.   「***** Compile completed *****」
  173.  
  174. と表示されたらコンパイルは無事終了です。
  175.  [ESC] キーを押してテキスト編集にもどってください。
  176.  
  177.   ※  ここではJEWELRY.MML だけ編集してコンパイルしましたが,実際の曲デ
  178.     ータはJEWELRY.MML だけではなく,COMP09.HやCP09_A.MMLなどのファイル
  179.     に分割されています(コンパイル時に自動的に読み込まれる)。
  180.      よってコンパイル時にはこれらのファイルがすべて必要です。
  181.  
  182.  
  183.   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  184.   ☆
  185.   ☆  HEPLAYによる演奏
  186.   ☆
  187.  
  188.   ●  BGMの設定
  189.  
  190.  最後はいよいよHEPLAYによる演奏ですが,HEatに内蔵のHEPLAYはBGM に登録
  191. したものを演奏するようになっています。
  192.  そこでまずBGM メニューで演奏ファイルを登録します。
  193.  テキスト編集から,[PF4]/[B]キーで<MENU-4>からBGM メニューを呼び出し
  194. てください。
  195.  BGM メニューが起動されたら,[M] キーを押して「BGM Schedule set」を選
  196. 択・実行してください。「BGM SETUP 」と表示されたダイアログが表示される
  197. はずです。どこでもいいから,登録したい場所を選択してください(カーソル
  198. キーで選んで[リターン]キーを押すか,マウスで左クリックしてください)。
  199.  
  200.  そうすると,ファイルセレクタが起動されます。Bドライブに先程HE386 で
  201. 作った“JEWELRY.EUP” があるハズですので,これを選択してください。
  202.  はい,これでBGM の設定は終わります。
  203.  [ESC] キーか,マウスの右ボタンを押して,テキスト編集まで戻ってくださ
  204. い(本当はBGM メニューからでもHEPLAYは呼び出せるのですが,そうするとメ
  205. モリを消費しますので…)。
  206.  
  207.   ●  HEPLAYの表示タイプ
  208.  
  209.  HEat内蔵のHEPLAYは,表示タイプを切り換えることができます。
  210.  HEPLAYの表示タイプはマクロで設定しているので,論理的には何種類でも増
  211. やすことができるのですが,とりあえず5種類用意しています。
  212.  表示タイプの切り換えは,テキスト編集から[SHIFT]+[PF5]で<設定メニュ
  213. ー2> を呼び出して行ってください。
  214.  設定メニュー2で[H] キーおすと表示タイプは順に切り替わります。
  215.  
  216.   [デフォルト]   最初から設定されている表示タイプ。
  217.                  32トラック構成ですべてのトラックを表示できる。
  218.  
  219.   [タイプ1]     表示内容は[デフォルト]と同じ。配置を変えている。
  220.  
  221.   [タイプ2]     16トラック構成。1~16までの半分のトラックしか表示
  222.                 できないが,内蔵音源では最大14音なのでこれでも問題な
  223.                 い。
  224.                  [デフォルト],[タイプ1]と違い,マジカルサウンド・
  225.                 プレイヤ・タイプの音程表示が可能。
  226.  
  227.   [タイプ3]     表示内容は[タイプ2]と同じ。旧HEPLAY(ver.1.05)に
  228.                 似たような配置に変えてある。
  229.  
  230.  
  231.   [カラオケ用]   カラオケ用表示タイプ。
  232.                  カラオケ表示を行うと処理速度が低下するので,演奏パ
  233.                 ラメータの表示をなくしたもの。
  234.  
  235.  
  236.  
  237.   ●  HEPLAYの起動
  238.  
  239.  さて,やっとHEPLAYによる演奏です。
  240.  テキスト編集から,[PF4]/[H]キーで<MENU-4>からHEPLAYを起動してくださ
  241. い。
  242.  画面は,ちょっと青みがかったグレーのバック切り替わったはずです。
  243.  
  244.  ここで,[PF7] キーの「PLAY」を選択します。
  245.  すると,BGM を登録したときと同じようなリストが表示されますので,先程
  246. 登録したJEWELRY.EUP を選択してください。
  247.  これで,JEWELRY.EUP が演奏されるはずです。
  248.  
  249.  
  250.   ●  HEPLAYの終了
  251.  
  252.  演奏を止めて,テキスト編集に戻るときは,[PF10]キーの「EXIT」を選択す
  253. るか,マウスの両方のボタンを同時に押してください。
  254.  
  255.  
  256.   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  257.   ☆
  258.   ☆  カラオケ対応について,
  259.   ☆
  260.  
  261.  旧HEPLAY(ver.1.05)には演奏に合わせて歌詞が表示できるカラオケ機能が
  262. ありました(このカラオケデータは拡張子“.KOK”を持つファイルで指定する
  263. ことから『KOK 形式カラオケデータ』と呼びます)
  264.  HEat内蔵のHEPLAYにもカラオケ機能はありますが,KOK 形式とはまったく互
  265. 換性がありません。KOK ファイルによるカラオケはサポートしていないという
  266. ことです。
  267.  
  268.  HEat内蔵のHEPLAYでは,ファイル名に拡張子“.CFG”を持つ『カラオケ・コ
  269. ンフィグファイル』によってカラオケデータを記述します。
  270.  このカラオケ・コンフィグファイルはKOK 形式のようにお手軽・簡単には作
  271. れません。HEatではマクロでカラオケを書かなければなりませんので,マクロ
  272. の知識が必要です。
  273.  
  274.  このカラオケ・コンフィグファイルとマクロの説明は,別の機会に行うこと
  275. にして,取り合えずサンプルを用意しましたので,ご覧ください。
  276.  曲は,今までの例で取り上げたJEWELRY.EUP を使います。
  277.  
  278.  収録ファイルの中に“JEWELRY.CFG” というファイルがあるはずです。これ
  279. がJEWELRY.EUP 用のカラオケ・コンフィグファイルです。
  280.  このファイルをJEWELRY.EUP と同じディレクトリに置いて,HEPLAYで演奏し
  281. てみてください。
  282.  
  283.  
  284.   ●  カラオケ演奏時の注意点
  285.  
  286.  HEat内蔵HEPLAYのカラオケは非常に無茶な方法で実現していますので,カラ
  287. オケ演奏中は「聴くだけ」にしてパラメータの変更などは一切しないでくださ
  288. い。
  289.  カラオケ中に余計なことすると,画面が崩れたりします。
  290.  
  291.  HEPLAY表示タイプはなるべく[カラオケ用]で演奏してください。
  292.  
  293.  
  294.   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  295.   ☆
  296.   ☆  注意・補足
  297.   ☆
  298.  
  299.  ここでは,HEPLAYによる演奏に関して一般的な注意・補足事項を上げておき
  300. ます。
  301.  
  302.   ●  音色データファイルについて,
  303.  
  304.  内蔵音源で演奏される曲は,かならず『音色データファイル』が必要です(
  305. JEWELRY.EUP の場合は,FMTONE2.FMB とENSAM08.PMB がこれにあたります)。
  306.  必要な音色データファイルを用意したうえで演奏させてください。
  307.  
  308.  音色はEUPHONY 形式の音楽演奏データファイルと同じディレクトリに置いて
  309. ください。ハードディスクからTownsOS を起動している方は,環境変数に音色
  310. データファイルを置いているディレクトリを指定することが可能です。
  311.  環境変数で指定する場合は次のようにしてくたさい。
  312.        -------------------------
  313.         SET  FMINST=E:\EUP\FM
  314.         SET PCMINST=E:\EUP\PCM
  315.        -------------------------
  316.  環境変数FMINSTがFM音源用の音色データファイル(拡張子“.FMB”),環境
  317. 変数PCMINST がPCM 音源用の音色データファイル(拡張子“.PMB”)を,それ
  318. ぞれ格納されているディレクトリを指定するものです。
  319.  
  320.  
  321.   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  322.   ☆
  323.   ☆  HEPLAY操作一覧
  324.   ☆
  325.  
  326.   ●  PFキー
  327.  
  328.     [T.MON]        音色名モニタ
  329.                    トラック表示に音色名を表示する
  330.  
  331.     [PAUSE]        演奏の一時停止
  332.  
  333.     [BACK]         前の曲を演奏する
  334.  
  335.     [PLAY]         演奏する曲を選択
  336.  
  337.     [STOP]         演奏を中止する
  338.  
  339.     [NEXT]         次の曲を演奏する
  340.  
  341.     [EXIT]         HEPLAYを終了する
  342.  
  343.  
  344.   ●  トラックパーツ
  345.  
  346.     [PLAY]/[MUTE]  指定トラックの演奏をミュートする
  347.  
  348.     [PORT]         演奏出力ポート,MIDIチャンネルの変更
  349.  
  350.     [PROG]         プログラムチェンジ
  351.  
  352.     [VEL]          ベロシティ・オフセット指定
  353.  
  354.     [PAN]          パンポット変更
  355.  
  356.     [PITCH]        ピッチベンド変更
  357.  
  358.     [CTRL]         メイン・ボリューム,エクスプレッション,モジュレ
  359.                   ーションデプスの変更
  360.  
  361.   ●  キーボード
  362.  
  363.   [01]~[32]       指定トラック音程表示のON/OFF
  364.  
  365.   ●  インフォメーション・パネル
  366.  
  367.   MEASURE の水色の数値部分
  368.                    演奏小節指定
  369.  
  370.   TEMPO の数値部分
  371.                    演奏テンポ指定
  372.  
  373.  
  374.   ●  マジカル・サウンド・プレイヤ
  375.  
  376.   [01]~[16]トラック変更ボタン
  377.                    表示トラック変更
  378.  
  379.